本音と建前
子どもと本音のやり取りできていますか?
本音と建前は良く社会人のルール?として語られることがありますが、
子どもとのやり取りにおいても当てはまる点があります。
塾に通う生徒はみな学習に何かしらの不安を感じている人であって、
講師からの学習の促しに対しても基本的に「がんばります」「わかりました」「はい」と返してくれます。
これ自体には何ら問題はありません。
是非ともやりきりましょう!と励ましたくなります。
ただそれが本当にそう思ってのことなのか、”そう言わなければならない”と感じての発言なのかは講師として意識しているところです。
今回は子どもとは言え、思っていることを全て話すとは限らないということについて、塾の指導を例にご紹介差し上げます。塾を例にした内容ではありますが、本音や建前の話は家庭や職場でも関わってくるものです。この記事をご覧の方はご自身の日頃の環境と見比べながら読んでいただくと良いと思います。
こんにちは。みぃです。 とある地域で講師業に携わっております。 教育や人材育成について考え方を発信しております。 わたしの経験や知識がお役に立てば幸いです。 ツイッターでものんびり呟いております!よろしければフォローお願いします!
★★自己紹介★★
— みぃ(教育と人材育成の人生) (@mihappyfunlife) 2022年6月5日
①どんな人?
とある講師です。#教育 #部下育成 #人生観 などを発信していきます。
②性格
のんびり屋です(´-ω-`)
ゆとりある人生が人のために行動する余地を生むと思っています。コツコツ努力タイプです!
③好きなもの
旅行!ゲーム!海鮮!ラーメン!
改めまして、子どもが何か意思表示をした時に1人の人間としてどのように応えるべきかはしっかり考える必要があります。
塾では確かに生徒に対して「勉強をがんばりましょう」「課題の指示はちゃんと守りましょう」という声掛けは当たり前に行われます。そうした指示出しに対して、生徒が頑張る意欲を示したからOK、「はい」と言ったから納得してくれている、と受け流してしまうようでは良くないです。
もしかしたら相手が自分より目上の存在だから形式的に承諾することを半ば考えずに行っている可能性もあります。(相手の言ったことに対して反発的にならず、一旦受け止める姿勢というのはある意味処世術としては正しいことでもあるのですが)
ここで避けたいのは「本当は思っていることは違うのに、言いづらくてその場では相手の言うことにそのまま従ってしまった・・・」という状況です。
これは何もうまくいきません。子どもにとっては納得もいってないのにやらされ、大人の目線で言えば、承諾したからにはしっかり行動して当たり前。というズレが生じます。
これが過ぎると、ある日突然子どもが反発したり、言うことを聞かなくなったりして、大人からすれば今まで問題なかったのに前触れなく反抗してきてびっくり。ということが起きるかもしれません。
ではここで一歩譲るべきは大人でしょうか?子どもでしょうか?
答えは出ていて、大人が譲りましょう。
大人も子どもも人間です。
感情抜きに生きられるほど単純ではありません。
ただ、様々な思いがあることを承知の上で言わせていただくと、配慮すべきは大人です。人生の先輩が示してナンボです。自分より経験や知識の至らない存在に多くを求め過ぎないように気を付けましょう。
人に愛情を注げる人に育ってほしいなら、まずは子どもに愛情を注ぎましょう。
人から与えられた経験の無い人が、人に与えるという発想は出てきません。
当たり前のことです。
少し話が逸れましたが、わたしなりの声がけの例を紹介しますと、
「応援してるよ!」と言いつつも、
「きつくなったらいつでも言ってね」
「本当に大丈夫?」
「自分の気持ちを優先してね」
そう声をかけるようにしています。
もし子どもから辛そうな相談をもらった場合には必ず受け入れます。
例え本来の指導と比べて足りなくなってもです。
こういった相談が本来好ましくないというのは子どもでもわかります。
だからこそ、基準はお伝えしつつも、それを下回る場合はしっかり話を聞いて、次への改善策を一緒に考えます。
できないことは悪いことではない。
次できるように頑張ろう。
そうしたやり取りが重なることで、子どもから段々と本音を聴きだせるようになります。建前を嘘というつもりはありません。しかしながら、こちらが聞きたいことをしっかりと答えてくれるようになってもらうためには、まずは子どもの言っていることを受け止めてください。率先垂範です。
ということで、今回は本音と建前について私見をお伝えしました。
子どもから本音を聴きだせるようになると結構やり取りが円滑になります。
指示の全てをやってくれるかどうかは別ですが、少なくとも嫌な人間という風には映りません。
参考になれば幸いです。
それではまた次回!